旅行をするときのファッションは普通、旅先での行動を考えて選ぶものです。移動時のことを考える人は少ないのではないでしょうか。しかし、夜行バスを利用する場合には、服装選びがかなり重要になってきます。 なぜなら夜行バスは、移動の手段であると同時に、眠る場所でもあるからです。乗車するときの服装が、そのまま寝間着代わりになります。 さらに言えば、ひとたびバスが動き始めると、着替えができる機会はほとんどありません。トイレ休憩などが設けられる場合もありますが、大きな荷物は大抵の場合預けてしまいますし、替えの服を用意するのは困難でしょう。 夜行バスに乗る時には、最初の服装選びが快適さを決めると言っても過言ではありません。
リラックスして眠るために、夜行バスに乗る際の服装は、第一にゆったりしていることが大切です。例えばスキニーパンツよりはワイドパンツ、ハイネックよりはUネックといったように、圧迫感の有無を基準に選ぶと良いでしょう。 ただし、普段着ていて「ゆったりしていて楽」と感じられる服でも、寝るのには向かない場合があります。寝やすさを判断するための基準のひとつとなるのが、背中側の凹凸です。例えばファスナーや装飾など、背中側が滑らかになっていない服は意外とあるものです。そういった部分は、座席を倒して体を横たえた時、邪魔になってしまいがちです。 日中の服装としてよりも、「外出もできるパジャマ」という感覚で選ぶと、夜行バスに相応しいファッションを選びやすくなるかもしれません。